フィナステリドと同じ効果で副作用なしのノコギリヤシとは?

ノコギリヤシの基本情報、ノコギリヤシって何?

ノコギリヤシとは植物の名前です。ヤシ科の一種で、葉が扇状に広がり、その葉の部分がノコギリの刃のような形をしているためそう呼ばれるようになりました。
日本ではよく庭先にシュロの木が植えてある家や学校がありますが、まさしくそれと同じような形状をしています(シュロはヤシ科植物の総称です)。

ノコギリヤシはサプリメントや医薬品として古くから使われ、名前を聞いたことがある方も多いでしょう。
北アメリカに自生する植物でアメリカの先住民であるインディアンに薬草として使われていました。
現在知られている効能としては男性の強壮や利尿、前立腺肥大症にも効果的であるとされています。
また抜け毛や薄毛に対する効果も報告されており、特に副作用もないため、日本でもたくさんのノコギリヤシサプリメントが販売されています。
お近くのドラッグストアでもたいていノコギリヤシの商品は販売されていますので探してみてください。

ノコギリヤシって本当にフィナステリドと同じ効果があるの?

フィナステリドは男性型脱毛症治療薬の内服薬として確立された薬です。
フィナステリドの作用は男性ホルモンの1つであるテストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)へ変換する還元酵素の働きを阻害することです。
DHTが還元酵素(2型5αリダクターゼ)の作用をうけると、DHT2型となり、これが細胞内に入ると核内において発毛を阻害するタンパク質を生産させる信号となってしまいます。
そのためフィナステリドによりDHTがDHT2型になるのを阻害すれば発毛阻害物質が生産されなくなるのです。

しかし、残念ながらノコギリヤシにはこのようなフィナステリドと同じ作用があるという医学的な解明はされていないのが事実です。
ただ、確定的な結果が得られてはいないものの十年数年ほど前からノコギリヤシの薄毛における効果は研究がなされており、
ノコギリヤシ(saw palmetto)の5αリダクターゼ(5 alpha reductase)に対する作用が海外の学術雑誌に報告されています。
それらのワードをインターネットで検索すると文献の要約を読むことができます。

ノコギリヤシにはどんな効果があるの?

ノコギリヤシには、男性の前立腺の炎症を鎮める効果があり、前立腺肥大症における症状を緩和する成分として臨床試験が行われ、
医学的にも認められる一定の研究結果が出ています。

例えばノコギリヤシには前立腺の炎症の原因となる物質を合成するリポキシゲナーゼやシクロキシゲナーゼという酵素の働きを阻害したり、
前立腺肥大に伴う排尿障害を改善したり、頻尿を改善する効果が臨床実験により明らかになっています。

そして、前立腺肥大に対するノコギリヤシの効果を調べる臨床試験においてノコギリヤシ成分を服用したところ、薄毛に対する効果が出たという報告がされています。
そのため、医学的にノコギリヤシのAGA(男性型脱毛症)に対する作用機序が証明されてはいないものの薄毛に対する効果があるのではないかと考えられているのです。

実際、前立腺肥大となる原因も諸説ありますが、薄毛の原因ともなりジヒドロテストステロン(DHT)が原因であるという見解もあります。
前立腺肥大と男性型脱毛症、どちらもDHTが関与していることが考えられ、そのDHTに対する効果が期待されるノコギリヤシは
植物由来で副作用のない安全な成分としてAGA治療の新薬となる可能性を秘めています。